お日様と上手に付き合いましょう

管理栄養士ノンタンの予防めし
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あと数日で梅雨が明けますね。

ジメジメとした梅雨も憂鬱ですが、容赦なく照り付けるお日様にも体力を奪われますね。

モグラくん

実は僕、お日様は苦手ではないんだよ。

土の中にばかりいて、お日様の事は全然知らないけれど…

ノンタン

モグラくん、では一緒にお勉強しましょうね。

お日様は敵?味方?

冬の間、会いたくて仕方なかったお日様も、夏になると疎ましく感じる日が増えますよね。

私たちにとって、お日様は敵かな?味方かな?

一緒に、考えてみましょう。

ノンタン

まずは、お日様を浴びるメリットをいくつか挙げてみますね

日焼けした肌
  • うつ改善

    太陽光を浴びて分泌される「セロトニン」は、別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。
  • カルシウムの吸収率アップ

    前回の記事にも書いた通り、カルシウムの吸収にも太陽光は重要な役割を担っています。
  • 日焼けした肌の逞しさ

    黄金色に日焼けした肌は、逞しさの象徴ですね。
ノンタン

私たちが、心穏やかに暮らす上で、お日様は必要なのです。

ナマズくん

セロトニンの分泌が少なくなる冬は、「季節性のうつ」の発生に注意なんだよね。

ノンタン

ナマズくん、その通り!

では、お次は、お日様を浴びるデメリットをいくつか挙げてみましょうね。

  • 皮膚の炎症

    紫外線にされされた肌が、赤くなったり、黒くなったりした状態は、軽い火傷の症状といえます。

    よりひどくなると、水ぶくれが発生したりもしますよね。
  • 活性酸素の発生

    私たちの体が強い紫外線を浴びると、「メラニン色素」と「活性酸素」を生成します。

    メラニン色素は、紫外線から肌を守るために有効です。

    活性酸素は、体の免疫作用を担う必要不可欠なものであると同時に、

    肌の老化や荒れ、免疫力の低下、正常な細胞を傷つけるなどの原因として、注意が必要な化学物質です。
  • 目へのダメージ

    目は直接ダメージを受けやすい器官であり、角膜などが炎症を起こすことがあります。

    また、目から紫外線を浴びる事によっても、肌が日焼けすると言わるようになりました。

    紫外線が目に入ったことを察知した脳は、紫外線の影響を受けないようにメラニン色素を生成し、皮膚を黒くします。

モグラくん

お日様に含まれる「紫外線」が、僕たちの体に負担を掛けているんだね!

ノンタン

その通りだね!

結論、お日様は、私たちの体にとって敵でも見方でもあるのです。

お日様とは、上手に付き合いたいですね。

紫外線対策は、体の中外から!

建設業で働く皆様ですから、特に紫外線対策はしっかり行う必要があります。

ノンタン

体の中から出来る紫外線対策といえば、やはり食事(栄養補給)ですね。

活性酸素を抑える「抗酸化力」をもつ栄養素を意識して摂りましょう。

紫外線対策に有効な食べ物

ビタミンA>

豚やウナギ、ほうれん草やニンジンに多く含まれる、脂溶性のビタミンです。

肌にうるおいやハリを与え、紫外線から守る働きをしています。

一方で脂溶性ビタミンは、水溶性よりも体に残りやすく、過剰摂取が懸念されます。

植物に含まれるカロチン(植物の黄、橙、赤の色素)は、体内で必要な量だけビタミンAに変換し利用することが出来る為、動物性のものより、体に優しいと言えます。

アセロラ

ビタミンC>

パプリカやアセロラジュース、いちご、ブロッコリーなどの野菜や果物に多く含まれる、水溶性のビタミンです。

コラーゲンの生成を促進し、肌にうるおいとハリを与えます。

シミの原因にもなるメラニンの生成を抑え、黒くなってしまったメラニンを薄くする効果が期待できます。

ビタミンE>

アーモンド、レバー、卵、ゴマなどに含まれる、脂溶性ビタミンです。

血行を促すことで代謝も高まり、ターンオーバーを促進します。

その為、メラニンの排出をスムーズにし、ソバカスやシミの生成を防ぎます。

植物色素(ポリフェノール類やカロテンノイド類など)

各種植物色素類は、抗酸化力に優れています。

ポリフェノール類は、チョコレートや赤ワイン、ブルーベリーなどに多く含まれます。

「健康にいいから、赤ワインをたくさん飲むのです!」と、赤ワイン好きなら一度は言い訳に使ったことがあるのでは?

この「健康に良い」は、皮ごと仕込む赤ワインに多く含まれる、ポリフェノールの抗酸化力のことです。

カロテノイド類の代表選手は、トマトに含まれるリコピンや、カボチャなどに含まれるカロテンです。

黄色から橙、赤い色を呈する色素です。

ノンタン

ビタミンA、E、Cは、「ACE(エース)」とも呼ばれます。

植物色素は、ファイトケミカルとして近年注目を浴びる栄養素のひとつです。

紫外線対策に逆効果の食べ物

柑橘類は、日焼けしやすくなると言われています。

柑橘類に多く含まれる「ソレラン」という成分は、紫外線の吸収を高め、肌の炎症や色素沈着を引き起こす作用があるといわれています。

ソラレンを摂取した状態で紫外線を浴びると、メラニンを多く生成してしまいます。

天気が良い日の朝食には、柑橘類を食べるのを控えると良いかもです。

ノンタン

脂溶性のビタミンは、油と一緒に摂取することで、体への吸収率が上がります。

抗酸化力に優れた、エクストラバージンオリーブオイルと一緒に食べるとなおよいでしょう。

水溶性のビタミンは、水に溶ける性質があります。

茹でずに生で食べたり、茹で汁(スープ)ごと食べる工夫をしたりと、栄養素を漏らさず取り込みましょう。

暑い沖縄で、ゴーヤや人参を油で炒めて食べるのは、日差しの強い沖縄の暮らしにピッタリな食べ方なんだね。

ノンタン

確かにそうだね。

人参しりしりは、抗酸化力に優れた料理だと言えるもんね。

さて、お次は体の外から出来る紫外線対策です。

紫外線対策に有効なお手入れなど

<紫外線を浴びない>

まずは、これに限ります。

当社は、工事の安全対策上、長袖(半袖の場合、アームカバーの着用)を義務付けておりますが、衣服で覆うことが出来ない部分は、日焼け止めを塗るなど紫外線対策を心がけましょう。

<保湿>

日に焼けた肌は、乾燥が進みます。

お風呂上りは保湿をしっかりと!

<マッサージ・体を冷やさない>

肌の新陳代謝によって、メラニンが排出されるよう、血流をよくし、ターンオーバーを促進しましょう。

トマト

紫外線に負けたくない人の「予防めし」

これからの時期、美味しくなる「トマト」をたくさん食べましょう。

トマトの栄養素と言えば何といっても「リコピン」ですが、強力な抗酸化力が期待できます。

更には、ビタミンACE(エース)も全て含んでおり、夏野菜代表のトマトは、紫外線と戦う私たちの強い味方なのです。

①ボールに、好みの大きさにカットしたトマトと、ちぎった生ハム(代わりにツナやアボカドでも美味しい)を準備。

②①のボールに、エクストラバージンオリーブオイルと塩コショウ、パルミジャーノ・レッジャーノ、すりおろしにんにくをほんの少し投入して混ぜ混ぜ。これでソースが完成。
※ソースは、パスタを絡める直前まで冷蔵庫でよく冷やして味をなじませるのが美味しさの秘訣です。

③表示通り茹で、水でしっかり冷やしたパスタをソースに和えて完成です。

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