胃腸を労わり体の秋支度を
立秋を過ぎ、秋分に向かう今日この頃。朝晩の冷え込みからも、日一日と秋の深まりを実感しますね。
当社のある奈川地区は、標高1200メートル前後に位置する本州随一の寒冷地です。来たる厳しい冬を元気に乗り切るために秋の間に体のメンテナンス(体の秋支度)をおすすめします。
今年の夏は暑かったとはいえ、奈川はクーラーいらずの暮らしだもんね。
夏が過ごしやすい分、冬の寒さはかなり厳しいよね。
そうそう、本格的に冷え込む前に、体の秋支度を始めましょう!
体の秋支度のテーマは「胃腸を労わる食事」
野山が美しく紅葉し、足元には美味しいキノコが実る、豊かな信州の秋を元気に過ごす為、この時期に意識したい「予防めし」のテーマは、「胃腸を労わる食事」です。
夏の間、冷たい食べ物やエアコンで冷やされた胃や腸を労わり、体の秋支度を始めましょう。
胃腸を労わる食事とは
- 発酵食品と食物繊維、オリゴ糖で、「腸内環境改善」
- ねぱねば成分ムチンで、「胃腸の粘膜保護」
- 良く噛んで、「胃腸の負担を軽減」
- 減糖も期待できる「温かい食事」
腸内環境改善のポイントは、発酵食品に食物繊維とオリゴ糖。
残念ですが、腸内の善玉菌は加齢と共に減少します。
減少した善玉菌に代わって腸内で働いてくれるのが、発酵食品に含まれる微生物です。
そして、それらの微生物のご飯が「食物繊維」と「オリゴ糖」です。
信州は発酵王国と言われるほど、美味しい発酵食品が身近にあります。多種の発酵食品を毎日の食事に取り入れましょう。
食物繊維は、これから旬を迎える、根菜類やキノコに非常に多く含まれます。
オリゴ糖を多く含む食材としては、蜂蜜や大豆が有名です。
発酵食品も、食物繊維も蜂蜜も、信州人の食卓に身近な食材だね!
あ〜なるほど!信州人の長寿の秘密は、この食生活のお陰なんだね!
モグラくん、ナマズくん、その通り!
お次は、胃の粘膜を保護する「ムチン」のお話。
胃の粘膜を保護してくれる「ムチン」は、オクラや長芋、海藻や納豆などネパネバとした食材に多く含まれます。
お隣、山形村は長芋の一大産地です。これからの季節、産直市場など新鮮な長いもが非常に求めやすい価格で並びますよね。
長芋を活用して、粘膜を強化して、細菌やウィルスにも強い体を手に入れましょう。
そういえば、ナマズくんって体がヌルヌルしてるよね。
もしかして・・・
そうそう、僕の体のヌルヌルにもムチンが含まれているんだよ。
僕も、ムチンで細菌などから体を守ってるんだ!
胃腸の負担を減らすには、「よく噛むこと」それから、「人肌に近い食べ物」も効果的。
温かい食事は、味覚の科学からも減糖にも効果的があります。
塩味は、温度が上がるほど感じにくくなるので、酸味や旨味、香辛料を活用して減塩でも満足感のある食事を心がけましょう。
季節に合わせて、味付けも工夫するといいんだね。
地場で採れた季節の食材を積極的に取り入れてみてはいかがですか。
旬の食材は、新鮮で美味しい上に、体にもお財布にもとても優しいですから。
<秋支度におすすめの予防めし>
根菜やキノコなど具沢山のお味噌汁に、針生姜を添えて食べてみてください。
食物繊維と発酵食品、それから生姜のショーガオールがタックを組んで、お腹の中からポッカポカ間違いなしです。